メールマガジンについて
ここリカ・プロダクションのメールマガジン第102号
本メールマガジンは、希望された方、名刺交換をさせていただいた方、当事業所の商品を購入された方に送信しております。
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ここリカ・プロダクションのメールマガジン
第102号
(2022年11月 1日発行)
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本メールマガジンは、公益財団法人北海道精神保健推進協会が運営するメディア事業所
ここリカ・プロダクション(通称:ここプロ)多機能型事業所(B型、就労定着)のメルマガです。
毎月一回配信予定です。
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1.メルマガ102号特集「『私にとって』のここプロのメディアとは?」③
(当法人阿部理事長・ここプロメンバー・スタッフ)
2.全道ピアサポーター研修(地域移行研修事業)について(ようくん)
3.新メンバー紹介(くらち)
4.編集後記(かよこ)
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1. メルマガ102号特集「『私にとって』のここプロのメディアとは?」③
今号のメールマガジンでは、前号に引き続き、「『私にとって』のここプロのメディアとは?」をテーマにしました。
第三弾は当法人の阿部理事長、ここプロに2019年以降に通所しはじめたメンバー、スタッフです。
※今回も文章が長くなっております。ご了承ください。お時間のある時にゆっくり読んでください。
・私は一時、「市民メディア」というものが日本に必要ではないかと真剣に考えていた時期があります。
市民とは何かとか、メディアとは何かという問いも、それぞれ大事ですがここでは置いておきます。
少し興味を持って勉強するとすぐ分かることなのですが、先進国の中で日本は報道の自由の後進国であり、大新聞社が系列局のTVを支配し、全体に著しく情報が偏っている状態を、国民が意識していない(知らない)というかなり変な国なのです。
それが政治や生活をとても歪めていることは、原発が爆発してもエネルギー政策を全く変えられないという、知恵が全く働かない状況を見ただけでも明らかだと、私は思います。
既存メディアとは違う情報発信力を持つ者が現れることは、自ずと社会に健全な議論をもたらすと思うのですが、あまりに長年悪い制度に皆が慣れてしまうと、非常識な“当たり前”がデフォルトになり、ほとんど変更不可能な状況が生じます。しかし、オルタナティブな(=既存の情報とはまた別な)情報というものは、例えば障碍者問題を誰が語るかという観点からみても、本当はザクザクの宝の山が転がっているように思います。
政治家、お役人、家族、専門家が、それぞれ語る内容と、障碍をリアルに生きている人が語る内容とが、全く同じになることはありません。
そこに価値が生じます。
しかし、伝わりやすいかどうか、共感が得られる語りになっているかどうかなど、情報過多の時代においては質も同時に考えなければなりません。
今はネットが発達して、個人で動画を発信できる時代にもなったので、それで十分だと考える人もいます。
しかし私は違うと思います。個人のメディアが無意味とは言わないものの、まったく役割が違うと思うのです。
「ここプロ」のように、一定の社会的役割や、ある程度の集団内の合意、また、情報の質や内容を保つための努力や工夫、そういう仲間があってこその市民メディアだと思うのです。(もちろん、個人の発信を同時に行う人がいても、別に問題はありません。)
さて、「私にとって『ここプロのメディアとは?』」というお題について語り、この文章を締めくくりたいと思います。
「ここプロ」の皆さんが、実践し試行錯誤しながら、自分たちの情報発信はどうあるべきかを考え続けている姿こそが、私にとって大事なものです。
それは、日本でもっと市民メディアが力を持つための、発展過程です。
小さいかも知れないけれど確実に必要な、ひとつの試みです。
既存の情報と、オルタナティブな情報の、発信力の違いは巨人と蟻以上の差がありますが、絶対にマスメディアが扱えないことを皆さんは実践していると思います。
それを見るのがいつも楽しみです。
(当法人理事長 阿部幸弘)
・私にとって、ここプロのメディアとは、ズバリ一言で言いますと「未だ分かっていません」です。
もう少しで通所して1年になりますが、ラジオやYouTubeライブに出ることやメルマガに関わること等、いろいろ経験してきました。
そこから導き出された答えが堂々と「未だ分かっていません」なのです。
どうしてこの答えになるかと言いますと、いろいろな人がいて、十人十色な個性があり、知れば知るほど、現時点で答えをきれいに出そうとすると私の場合、中身が薄くなると感じてしまうからです。
ここプロのスローガンの「頑張らないのも仕事のうち」ならぬ「分からないのも答えのうち」だと思います。
むしろ、現在の世の中では、「分からない」と素直に答えることが欠けているのではないかと思います。
「長い物には巻かれろ」とも言いますし、ケースバイケースですが、私は「分からない」のなら、素直に「分からない」という自分の意志を尊重したいです。
(北野)
・私が思うにここプロは、映像やラジオなど主に伝える側としてメディアに関わっているという漠然な考えを持っています。
日々各々心の意識のすみっこぐらいには、ここまでは伝えて良いか悪いかの線引きなどを良心に従い格闘しながら頑張っていると感じます。
私はここプロに通って半年が経ちますが、「ここプロのメディア」は、はっきり解ってはいません。
一般のメディア業界と比べたら認識や知識は足りないかもしれないけれども、とにかくメディアという得体の知れないものに、日々泥臭いけどがむしゃらにひたむきにまず与えられた仕事に挑み、1人でも喜んでもらえるような映像を作り、ラジオを放送する。
そのために各々持てる力を出し合い果敢に立ち向かっていく、逆にそんな発展途上な姿がここプロ流のメディアだと思いました。
(テル)
・私にとってのここプロのメディアとは自己発信です。
元々人と話す事や自分の趣味など感情を人に伝えるまた広げることなどは苦手でした。
でもラジオなど仕事を通し自分の個性や趣味、好きな物などを発信することへの喜びを知り、それらを仕事、自らの成長に繋げたいと思ってます。
今後は更にそれらを伸ばす、発信できるよう考えていきたいと思います。
(かしわ)
・私は医療機関、相談支援事業所で働いたあと10年ほどブランクがあり、2019年6月にここプロに入職して、衝撃をうけました。
日々、笑いが絶えないここプロ。専門職の方が障碍に偏見があるという話をよく聞きますが、私も例にもれず障碍と笑いは相いれないものだと思っていたのです。
私にとってのメディアは、出会っていく人に何かしらの衝撃を与えるものなのではないかと感じています。
この衝撃を伝えられる手段として、私自身の楽しそうに働く姿もその一つなのかなとも考えている今日この頃です。
(すぎもと)
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2. 全道ピアサポーター研修(地域移行研修事業)について
10月5~7日、全道ピアサポーター研修が対面では3年ぶりに行われました。
テーマは「~絆~ 夢があるから挑戦できる」です。
現地の参加者6名、オンラインと合わせて80名程の参加者でした。
ここプロは中継業務をしました。
私が研修に携わって、印象に残ったのは、とあるピアサポーターの3つの話でした。
①「病気の負の体験がプラスになる」
私も大切にしている言葉が、研修にも出てきました。
ここプロでは、病気の体験、負の体験を活かして、映像制作、講義、ラジオなど情報発信の仕事をしています。
負の体験を武器にして、社会に出ていっているのです。
②「病気になっても自分の健康に気を遣っていく。病気になったのはあくまでも自分自身を考え直すきっかけである。自分の体は自分で守る。なので、食べ物と運動に気をつけていく。健康管理をしていく」
私は週に1,2回ほど、ランニングマシーンを使って有酸素運動しています。
糖尿病を始めとした生活習慣病予防、免疫力を上げてコロナウイルス感染対策、ストレス解消、などの健康目的です。
走っていくうちに脂肪が燃焼されて、体の内側から温まっていくのが気持ち良いのです。
この"気持ち良い"運動を大切にしています。
③ 「無理な時はやらない。やれない時はやらない。それもスキル」
私は無理をしてしまう性分があるので、今回の中で唯一の課題です。
頑張ることと無理をすることに区別をする、など、もっと生きやすい術を身に付けたいです。
人生経験豊富なピアサポーターからたくさんの言葉を聞いて、優しい気持ちになった研修会でした。
(ようくん)
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3.新メンバー紹介
10月から、ここプロの仲間入りをしたくらちと申します。
僕はここプロでやりたい仕事が沢山あって、その仕事がしっかり出来るようになりたいです。
撮影・編集、そしてラジオ出演などいろいろな事にもチャレンジしたいです。
それらを通して表現の幅を広げたいと思っています。
仲間から天職だと言ってもらったので、これから生かせるように無理しないように頑張りたいです。
今後、少しずつ次第に仕事に慣れていくと思いますので、よろしくお願いします。
(くらち)
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4.編集後記
3回シリーズはいかがでしたか。
このような面々でここプロは出来上がっています。
10月の秋晴れの日曜日、近くの神社に行った時、羽織りはかま姿の小さな男の子とご家族が七五三まいりに来ていました。
わたしも子供の頃、写真館で写真を撮ってもらったのを思い出しました。
決して裕福ではなかったが、親が頑張ってくれたなと、今になって感謝です。
(かよこ)
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公益財団法人 北海道精神保健推進協会
多機能型事業所(B型・就労定着)
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