メールマガジンについて
ここリカ・プロダクションのメールマガジン第106号
本メールマガジンは、希望された方、名刺交換をさせていただいた方、当事業所の商品を購入された方に送信しております。
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ここリカ・プロダクションのメールマガジン
第106号
(2023年3月 3日発行)
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本メールマガジンは、公益財団法人北海道精神保健推進協会が運営するメディア事業所
ここリカ・プロダクション(通称:ここプロ)多機能型事業所(B型、就労定着)のメルマガです。
毎月一回配信予定です。
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●メニュー
1.みなさまへの感謝(管理者 橋本達志)
2. 橋本さんへの想い(ようくん)
3. 橋本さんと出会って(すぎもと)
4. 拝啓 橋本達志氏(かよこ)
5. 編集後記(くらち)
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1.みなさまへの感謝
日頃からここプロの活動に関心を寄せていただき、ご支援いただいていることをお礼申し上げます。
ここプロは、開所から10年目を迎えようとしております。当初、とても不安な中の船出でした。
「メディア」事業所と謳ってみたものの、メンバー・スタッフの誰もがメディアに詳しいとは大きな声では言えない、自信の無さを抱えた日々でした。
仕事をどのように始めるか?どういう仕事にやりがいを見出せるか?どこに自分たちのことを売り込んでいくのか?などを話し合う時間は、仕事がない焦りの中にも、大事な時間をメンバーとスタッフが共有するいい経験となりました。
このコロナ禍においても、歩みを止めず、動じず、むしろたくましく日々を過ごす力は、この9年間で確実にここプロ全ての人に備わってきたものだと自慢できます。
私は、1990年に精神科病院のソーシャルワーカーとして勤務し始めました。
当時私が勤務した病院は、それまでの古い精神科医療から新しく生まれ変わろうとする古い体質の色濃く残る病院でした。
そこで出会った多くの患者さんから夢や希望そして挫折や絶望の話を聴かされました。その度に「お前はどう生きてきたんだ?」と問われている気がしていました。
その後勤務し始めた精神科デイケアでも、多くのメンバーに鍛えられ、障碍を受け入れ、新しく歩き出そうとする姿にたくさんの刺激をもらいました。
たくさんのことを学ぶ一方で「お前はどう生きてるんだ?」と問われ続けたように思います。
ここプロでは、精神障碍者と呼ばれる人たちが、改めて生きなおす姿、仕事を通して新たな自分自身の生き方をつかむ姿に、障碍について改めて考え直すきっかけをもらいました。そして「お前はどう生きるつもりなんだ?」とも問われ続けた気がしています。
私は、この3月末をもって、28年勤務した当法人を退職します。
この決断は、これまで出会ってきた多くの人たち、特にここプロのメンバーの姿があったからこそ決断できたことです。
私の大好きなアーティストの一人に竹原ピストルがいます。彼のオールドルーキーという曲の歌詞に「積み上げてきたもので、勝負しても勝てねぇよ、積み上げてきたものと、勝負しなきゃ勝てねえよ」「何度でも立ち止まって、また何度でも走り始めればいい、必要なのは走り続けることじゃない、走り始め続けることだ」という部分があります。
まさに、リカバリーそのもので、ここプロのメンバーが見せてくれた姿、教えてくれたものです。
私自身もこうありたいと思います。
ここプロのメンバー、スタッフのあたたかさを忘れないように
(管理者 橋本達志)
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2. 橋本さんへの想い
僕と橋本さんの出会いは2016年ここリカ・プロダクションでした。
7年間一緒に過ごしてきました。
橋本さんはここプロのベースを創ってくれた方だと思います。
「ここプロは仕事を体験する場所」と教えてくれて、外勤先の方とメールや電話で連絡する、名刺を渡して挨拶する、チーム内で連絡・報告・相談をする等、一般社会にも恥ずかしくないように仕事の姿勢を取り入れてくれました。
また、橋本さんは、仕事の中にも楽しさを入れてくれる人でした。
特に印象に残っているのは、橋本さんがバスを運転して、ここプロメンバーで北海道赤平市や砂川市に出張に行ったことです。
車内での楽しいお喋りや綺麗な景色を見たのが思い出です。
それが僕の元気の源でした。
僕は性質上、悩みやすいので、困ったことがあるとよく相談に乗ってくれました。
橋本さんはいつも関心深く、やる気が湧いてくる話をしてくれました。
僕の好きな映画「レナードの朝」に「友人として」というセリフがあります。
映画では、医者と患者の間を超えて、友人としての関係が築かれて描かれています。
私たちで言う「メンバーと支援者(スタッフ)」の立場を超えて、時に親身になって、時に真剣になって寄り添ってくれた人でした。
橋本さんから影響を受けた部分も少なくなく、これから仕事をしていく20代の時期に出会えて良かった人だと思っています。
退職された後も仕事での関わりを持っていく、明るい未来をイメージしたいです。
(ようくん)
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3.橋本さんと出会って
橋本さんとの初対面は10数年前の地域移行研修で、今思い出すと、存在感があって、「ガハハ」と笑う(実際はそんな風に笑わないですが)豪快なイメージでした。
不思議な縁で共通の友人がいて、SNSで繋がり、橋本さんが日ハムの応援にドームに行っている投稿を見ながら細く、長くつながっていました。
そんな折、10年近く働いていなかった私に「ここプロで働かないか?」と連絡があり、それから4年が経ちました。
この4年間、とても特権を得たと感謝しています。
橋本さんは、精神保健福祉士の認定スーパーバイザーを取得されているので、本来ならば契約をしてスーパービジョンを受けるのですが、なんと業務中にスーパービジョンをしてもらえるという幸せ。
自分の視点を少しずつ、少しずつ広げてもらったと思います。
また、精神保健福祉士はメンバーを“生活者としてかかわる”というのを大事にしており、その視点をスタッフにも適応してもらい、子育てをしながらの杉本という生活者が「働きやすくするにはどうしたらいいのか?」と知恵を絞ってくれています。
生活者の視点をもってかかわるとはこういうことなのかと実生活を通して教わっています。
また、弱さを見せることの強さも教わりました。
一見、強そうにパーフェクトに見える橋本さんが「どうしたらいい?」とあえて口に出して整理する姿をみて、安心して私も相談できる場づくりをしてくれています。
それでありながら、開拓精神も持ち合わせるというなんというバランス感覚の持ち主でしょうか。
書くことはいっぱいありますが、目が潤んできたので筆をおきます。
これからは、毎日机を並べて仕事することはなくなりますが、ただ仕事場が別な環境になるだけで、ここプロの世界がますます広がるのをイメージして働くことが楽しみです。
(すぎもと)
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4.拝啓 橋本達志氏
また、出会った時と同じ春がやってきますね。
もう27年になるでしょうか、白いTシャツに黒いジャージ姿で「担当の橋本です、よろしくお願いします」と頭を下げていたあの日には、こんなに長く関わる事になるとは思いませんでした。
今年度でここプロを辞めるんですね、いままでのように「辞めるのを止めた」とは言ってくれないのですか、デイケア時代に何度か辞めそうになっていたのには気づいていました。
いま思い出されます、たくさん話をしたことを、私の人生の節目にいつもあなたはいてくれました。
父と最期のお別れを言いに行くのを渋る私を「やらないで後悔するよりも、やって後悔しろ」と場に似合わないジャージ姿で連れて行ってくれた事忘れません。
今は行って良かったと思っています。
いろんな不安な時あなたはそばに居てくれましたね。
私がここプロを数年離れて入退院を繰り返していた頃、病院のデイケアに通おうとした場面では、常にあなたの声が聞こえていました。
ここプロの立ち上げ時、あなたは役所に書類を出しては返されを繰り返し、物件を探し回ったりと忙しい中の事業所担当でしたからね、デイケアの映画鑑賞でうたた寝をしていたのを覚えていますよ、 デイケアでの最後のキャンプ、あなたと初めて同じバスになり17年間で一番楽しいキャンプでした、いつもあなたを目印にするかのように姿を追いながらいたんですよ。
たった一度だけ「俺が担当じゃなかったら、もっと早く(私が)デイケアを出られたのかな」と言ったの覚えてますか?お酒に酔っていたのかな、いつもなら冗談で返す私もあの時だけは絶句してしまい、哀しさが沸き上がってきました。
そんな事言わないであなたがいたから一所懸命になれたんだよ、他の人が担当だったらなんて考えた事ないよ、とね。
最後になりましたが、歳を重ねた今だから素直に言えます。
橋本さん、あなたがいると安心でした、ありがとう。
(かよこ)
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5.編集後記
僕はこの春、橋本さんがここプロを離れるというのがまだなかなか実感できません。
橋本さんが新たな挑戦をするのをここプロ一同は応援しています。
ここプロも6月に10周年を迎え新たなスタートラインに立とうとしています。
これからのここプロも挑戦するのを心がけて行こうと思います。
(くらち)
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<お問い合わせ・取材申込先>
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