メールマガジンについて
ここリカ・プロダクションのメールマガジン第126号
本メールマガジンは、希望された方、名刺交換をさせていただいた方、当事業所の商品を購入された方に送信しております。
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ここリカ・プロダクションのメールマガジン
第126号
(2024年11月8日発行)
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本メールマガジンは、公益財団法人北海道精神保健推進協会が運営するメディア事業所
ここリカ・プロダクション(通称:ここプロ)多機能型事業所(B型、就労定着)のメルマガです。
毎月一回配信予定です。
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1. 10周年連載企画⑥「この10年を振り返って」(ここプロOB たつや先生)
2. 年を重ねて思うこと(マルコ)
3. 編集後記(田中)
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1. 10周年連載企画⑥「この10年を振り返って」
僕はここプロの開所設立からのメンバーであり、今は、ここプロを卒業し、放課後等デイサービスで働いている。
講義の仕事等を通して自分の障碍(発達障碍と双極性障碍)と向き合っていった。
その中で「自分は笑われている」こと、「自分を主張していない」ことを感じさせられた。
そんな時、第1の転機が訪れる。
2020年秋、オンライン中継の仕事で旭川に出張に行った時だ。
それをきっかけにして「パソコンに強い」イメージがここプロ内に定着していったと思う。
また撮影、中継の仕事を進んで引き受けるようになった。
中継の際の機器の配置を考える話し合いにも自分なりの意見が言えるようになった。
機器の音調整もできるまでになった。
しかし、いざ動画編集やDVDのラベル、ジャケットを作成するとなると、思うように進まないゆえ「1人で勝手に落ち込む」ようになった。
その時に、自動思考に陥った際の認知行動療法の資料の読み合わせ、話し合いを当時のここプロの管理者と一緒に行った。
またここプロは①「チームワークの仕事」、②「何事もみんなで話し合って決めること」、③「困ったら助けを求めていいこと」でありそれらが自分の中に培われた。
そして第2の転機が訪れる。
2023年3月、もともとボランティアで行っていた放課後等デイサービスの管理者に「うちで働いてみないか」と声をかけられ、そこに障碍をオープンにし保育士として一般就労することにした。
そこは、発達や知的に障碍をもったり生きづらさを抱える子供たちが通う所である。
働き始めて最初に思ったのは「ここプロとの心の距離感」を適度に保つことだった。
それは、自宅がここプロと物理的距離が近いこと、それにまだ解決していない精神的課題があったからだ。
新しい職場に勤めてからもたまにここプロに昼食を食べに行ったり、メンバー、スタッフに近況報告をした。
また、「職場での掃除、皿洗いや手洗濯などの仕方」が最初は苦手だったが、自宅でも練習することで克服していった。
やがて働いて半年がたち、ここプロの「就労定着支援」のサービスを受けることになった。
就労定着支援とは、少しでも職場で働きやすくなり長く働き続けるために長期、短期目標をたて、1ヶ月に1回、支援員と話し合う、というものだ。
新しい職場では、最初は9ヶ月継続することを目標にした。
なぜなら今まででそれが一番長く続いた仕事の期間だったからだ。
同時に、例えば精神科のカウンセリングはプライベートの相談、職場のカウンセラーには、職場での愚痴を聞いてもらう、そしてここプロの就労定着支援は、「今までのここプロでの働き方を踏まえて」課題の抽出や今後の目標をたてること、と用途を整理していった。
気が付くと仕事が1年半以上続いている、と同時に課題もまだまだある。
課題にぶつかるたびに、僕はここプロで学んだことを活かし、子供達が笑顔になるよう仕事を続けるつもりだ。
(ここプロOB たつや先生)
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2. 年を重ねて思うこと
Googleフォトで管理している色々な写真、画像を見返す中で、自撮りの写真から「ああ、やっぱり2つ持っている眼鏡では、茶色い厚めのフレームの方が顔が締まった感じがして良いな」なんて思う。
と、気づきとしては、ここ1年ぐらい覇気のない顔写真が以前と比べ目立っている。
コロナ禍の影響がついに来たか?気持ち(精神年齢)は、20代30代の時と同じと思っていても、顔の表情がそう出ているのなら、現実として受け止めるしかない。
事実、気持ちの(浮き)沈みのようなものが無いと言えば嘘になるし、ここプロ開所当初ほどの未開の地へのフロンティア精神または個人レベルでの夢・希望はしぼんできているのかもしれない。
本格的な老いの到来なのか…。顔写真の話に戻して、昔は面白い!興味深い!と思った瞬間に、ここプロのメンバー・スタッフの写真や動画をスマホで撮っていた。
今は、ほとんど撮っていない。
個人のプライバシー保護の観点ももちろんありますが、それを抜きにして、その瞬間瞬間を切り取り保存する行為が減ってしまった。
興味関心が薄れた原因は、ここプロ開所して10年経ち、みんな真面目に仕事をして、昔より数段に作業効率をアップし、業務をテキパキとこなすようになってしまっただろうか。
なんか普通になってしまった。
通りすがりの人は、「よかったじゃない!病気から回復して、普通に暮らせるようになって」と言うのかもしれない。
普通って最低な言葉だと思う。
ワクワクするような魅力という言葉の反意語であって、何か喪失感を伴うニュアンスがある。
「ん?普通が嫌だ?そんならあんたは障碍者だわ。もともと障碍者の出だろ?」と乱暴に言われたら、それにも反発の感情が芽生えてしまう。
そんな狭間で、活動し発信して、生きていく。
何をやっているのか見えにくい所に、魅力があり、ここプロの仕事は難しいと考えられるポイントがあった。
ここプロに通所を考えている見学者が来ると、分かりやすく仕事の内容を伝える。
まずい傾向だ。
分かりやすく言葉で説明できるようになってしまったのか?
伝えてから、これはまずい傾向だと何度も思ってしまう。
話は振り出しに戻り、明日、茶色いフレームの眼鏡をかけて出勤しようと思い、久しぶりに手にしてみると、購入からの月日がだいぶ経ち、そのためか劣化現象として、フレームがまだらに白く変色していて、こりゃもう使用できないなと思った。
人も老い、物も老いる。
新しいの買いに行くか…。初代ゾンビ映画で、ゾンビ達は生前の習慣からショッピングモールに出向き群がる。
小学生の時に観たゾンビ映画が眼鏡の買物から連想し浮かびあがる。
買うなら、似合ってセンスの良いものを身に着けたい。
芸能人で言うのなら、「笑っていいとも!」に出演していた「塩沢とき」!が最初に思い浮かぶなど、50代半ばの発想連想力を披露して終わります笑。
(マルコ)
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3. 編集後記
仕事を通して、目標に向かって行動するなかで徐々にやれることが増えていく、そしてここプロが居場所の一つになったり、一般就労など次のステップに進んでいったり、様々な転機があります。
いずれにしても、ここプロでの経験は活きたものであるようにしたいと強く思います。
個性を、特性を排除せず取り入れた活動でありたい。
どういうサポートや工夫があれば、それぞれの個性が活きるのか、目標に近づけるのか。
そこをみんなで一緒に時に膝を突き合わせて、話していくことに価値があるはずです。
わからないことは怖いです。
怖いのは嫌なので、わかるように自分の感覚や一般常識に合う形(普通)にしようとするのが人間なのかもしれません。
そして合わないものは遠ざける。
その遠ざかったところに橋を架けたい。
そのためにこれが自分の個性だ!あなたは?と発信と交流をしていく。
橋ができると距離が近づくことはないが、行ったり来たりアクセスできるようになる。
人がよく通るようになって賑やかになり、「あそこはどうやら楽しいらしい」と聞きつけ、渡りたくなる。
そうしているうちに、橋の向こうが身近になる。
ここプロが架け橋になって、みんなが「ありのまま」を語ることを当たり前にしたい。
今号の記事によって、そういった思いが湧いてきました。
(田中)
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